「InfoView(Inforance's Interview)」は、インフォランスゆかりの経営者に代表の佐々木がインタビューをする企画です。今回は、「『犯罪は未然に防ぐ』という新しい防犯の選択肢を通じて社会に貢献する」を経営理念に掲げ、中小企業中心にオーダーメイド総合防犯システムのコンサルティングを行っている株式会社ステージの代表取締役河野 保治様にインタビューさせていただきました。
御社では、オーダーメイドの防犯システムのコンサルティングを行っているとのことですが、具体的にはどのような内容になるのでしょうか?
はい。私どもの会社では、中小企業を中心とした、法人のお客様向けに総合的な防犯コンサルティングシステムをご提案しております。既存の防犯業界、セキュリティの業界では、被害にあってから、何か事件が起きてから警備会社の人間が駆けつける、といったパターンが主流なのですが、我々は、「犯罪を未然に防ぐ」ことをモットーに、お客様の会社の業種、建物、予算などさまざまな条件に合わせた犯罪予防対策をお客様と話し合い、犯罪が起きにくくなるような防犯システムをオーダーメイドで作り上げていく形をとっております。

会社ごとに合わせて対策を練ってくれるんですか?
そうです。建物内だけでなく、敷地の車、倉庫などを守りたいというお客様も多く、そのような場合は外周警戒セキュリティなどを導入したりなど、とにかく、敷地内で犯罪が起こらないよう、狙わせない工夫を行っています。近年では犯罪事情、手口が変わってきているのに、未然に犯罪を防ぐというコンセプトがあまり普及していないのです。ですから、こういったシステムがあることをひとりでも多くの方に知っていただきたいと考えています。
河野社長がセキュリティ事業を始めるきっかけはなんだったのでしょうか?
そうですね、では長くなりますが、最初の社会人になるきっかけのところからお話ししたいと思います。
実は、若い頃、オートバイに夢中で、高校も途中で行かなくなり、レースの世界にどっぷりとのめりこんでいたのです。若く、幼かったもので、将来はレーサーになってレースの仕事で食っていこうと本気で思っていたのです。地元の横浜ではオートバイで一目置かれるような存在だったので、ちょっと天狗になっていまして、サーキットへ出ても余裕で勝てると思っていたんですね。
それで、19歳の時に正式にサーキットでレースをスタートしました。すると、やっぱりサーキットで走っている人たちは半端なく速い。かなわない。そこで思いっきり鼻をへし折られるような苦い体験をしました。
レースにはものすごくお金がかかるので、働けば働いた分だけ稼げる、通信機器やOA機器のディーラーの営業職につきました。給料をオートバイにつぎ込みたいという理由で選んだとはいえ、それが最初の社会人としての第一歩でした。
今から考えるととんでもない会社だったのですが、朝8時半くらいに出社して、まだ入社して4日目くらいで、研修が始まったばかりなのに、「遅いな〜」と思って時計を見たら夜中の2時だったんです。で、上司に「もう2時なんですけど」って言ったら「普通だよ」と言われ、あー、これが普通なんだ、と。まあ毎日2時3時ではなかったですが、12時を超えるのはザラでしたね。はじめての会社だったので、会社ってこんなもんだと思ってしまっていたのです。

その頃は、オートバイで走るということに関してはすごく自分に自信があって、みんなからもちやほやされ、自分のとりえっていうのがすごくよく分かっていた。しかし社会へ出てみると、学歴はない、実績もない、社会経験もないし、自分に向いている仕事も自分の能力もよく分からない。自信がないだらけでした。
でも、たまたま入ったその会社で、営業という仕事がゲームみたいな感覚でおもしろかったんです。お客様とすったもんだ話をしながら会話している時、「ああ、自分ってすごく営業に向いているなあ」と思ったんですよ。学生の頃、友達に「お前は営業向きだよ」って言われたことがあって、今から思えば「お前営業なんて何にも分かってねえだろ」って言いたいですけど(笑)、友達から言われてはいたけれど、自分自身ですごく営業に向いている性格、キャラクターだなって思った時に、新しい自分の発見ができた。オートバイの時に抱いたような自信や、自分の新しい能力の発見と同じように、社会という環境でも「俺ってやればできるんだ」と発見したのが、営業の最初の自分発見だったんです。