「InfoView(Inforance's Interview)」は、インフォランスゆかりの経営者に代表の佐々木がインタビューをする企画です。今回は、従来の求人における学生と企業の立場を逆転させた「逆求人フェスティバル」の開催など、ユニークな採用支援を行っている、株式会社ジースタイラスの代表取締役社長、折阪 佳紀様にインタビューさせていただきました。

そして、ここからは定期的に、順調に開催できるようになったわけですね。その間、会社もどんどん大きくなりまして。今2006年ですから、ちょうど起業して2年くらいになるわけですが、2年間走ってこられて、どんな感じですか?企業側の採用スタイルを変えてしまったかもしれない、ちょっとした革命を起こしたわけですよね?
そうですね。当初から、母集団形成をして、集めた中からいい人を選考していく形の、一般的な採用フローを打ち砕いていこうというところを目的にスタートしていますので、こういうのがひとつのビジネスになるということ以上に、受け入れていただける学生さん、企業さん、両方あるんだな、というところに、今でもまだちょっと、びっくりしている部分もありますね。今では、お付き合いさせていただいている企業さんは御社をはじめ、年間約150社あります。いずれの企業さんも、何かしらの強みを持っていて、上場をひとつの目標とされているところが多いですね。
リクルート時代に培った営業力もあると思いますし、今は順調に成長して来られていると思いますが、これってビジネスモデル的にはなかなか申請を出して通るものでもないですよね、となると、他社もまねしたりする可能性もあると思うんですけれども、ライバルと御社の逆求人の大きな違いはどこにあると思われていますか?
その明確な違いを打ち出すところが、今後の大きな課題であると思っています。今、同じようなモデルでいうと、どこの企業さんでもまねが出来るのではないかと。その中で、自分達はどこに力を入れていくのかで違いが生まれる と思いますが、今後は、それは学生さんの育成の部分ではないかと、漠然と考えています。
自分達の中で、学生さんのタイプを4つに分けているんです。1つ目は「自己変貌型」。自分自身、変わっていきたいという願望が強い人と言いましょうか。対立する概念を持っている人ですね。明るいけれど、暗いところもある、とか。そして自分達で解決したいと考えている人。2つ目は「チームビルディング型」で、仲間意識がとても強くて、悪く言えば周りに左右されやすいとも言うんだけれど、仲間を大切にしている人。3つ目は「自己承認型」。他人からの評価がえらい気になるというか、他人に認められたい願望が強い人。まあ、誰しもそういう面はあるとは思いますが、そこが特に優先される人ですね。4つ目は「社会変革型」。これは、バランスが非常に取れている人。社会と個人との立ち位置がよくわかっているような人。
まあ、便宜上そういう風に分けているのですが、自分達がターゲットにしているのは、「自己変貌型」の、変えて行きたいという気持ちを常に持っている人。そういう意味では他社さんに集まっている学生さんとは集まっているタイプが違うなあという気もします。
ライバル社にもいろいろと色があると。やはりベンチャー企業には「自己変貌型」が向いているんですか?「自己変貌型」の人をどうやって抽出して集めているんですか?

向いているとは思います。ただ、もちろん企業さんにもよります。新しいことをイノベーションしていこうと思っている企業、上場したり、何かにチャレンジしていこうとする企業には、向いてると思っています。
「自己変貌型」の人の抽出も課題のひとつですね。そういう人は、比較的群れずに点在しているので、どこそこへ行けばぱっと集まるっていうわけでもなかったりするんです。
自己変貌型の人間というのは、自分を隠そう隠そう、とする力があるんです。自分を変えたいというのは、つまり、過去を否定して、過去をあまり出さないというか、仮面をかぶってしまっている状態。まずはその部分を素直に直視できるような環境を作るのが、自己分析をする上での1つ目。2つ目は、その仮面を外そうとした時に、やっぱりちょっと怖いと思う部分があるんですよね、そういう人は。怖い部分があるので、他人に受け入れてもらえないんじゃないかと思ったり、逆に、他人に何かを言われると、「こいつむかつくなあ」っていう感じで、変に抵抗してしまったり。「負けたくない」という気持ちならばいいと思うんです。ただ、変に、無駄にバリアを張ってしまっている部分、それを取り除いていく。いろんな人からのありがたい教えをどんどん吸収して、そこで自分の強みを作りながら成長していくと、もっと成長のスピードが速いよっていうのを気づかせてあげたいと思うのです。
最初は4年生で内定出てない人を対象で、ということで開催していたのが、だんだんと早い時期へ開催がシフトしてきていますよね。それは、自己変貌型が最初のほうのフェイズにいるということに気づいたってことですか?逆に、遅い時期のほう人に、面白い人が残っていたりする可能性もあると思うのですが、ある意味でそのあたりの市場を捨てたのはなぜかなと思ったのですが。
早いほうが自己変貌型の出現率が高いとは、まだ思えてないんですよ。そのあたりは、単純にマーケットニーズに合わせて動いていったというのに近いですね。ただ、大手の媒体と差別をするために、例えば紹介であったりとか、ちょっと違うビジネスモデルでやっていこうかなあという検討もしております。